Senteが6.5になりました。メジャーアップデートだそうです。今回のアップデートはかなり気合いが入っていて、心くすぐられる新しい機能や地味ながらも着実な改善が随所にみられます。これらの変更点すべてを試したわけではないんですが、新しくなったノート機能やシングルコレクションタブなど、個人的に気に入った機能をいくつか紹介してみます。
ノート機能の新インターフェイス
Senteでは文献に注釈を付けたりマーカー(Highlight)を入れられるノート機能が用意されています。ノート機能の中でもいくつか変更点があるんですが、最も注目すべきはPDFに入れたマーカーの色がノートの色に反映されるようになったことです(下画像)。
New notes interface |
今までは、PDF上のマーカーの色は指定できても、対応するノートにマーカーの色が反映されず、ノートの色はすべて同一でした。今回のアップデートでマーカーの色=ノートの色となったことで、注釈部分を見分けやすくなりました。
また、ノートにマウスオーバーした時に表示される項目(Close, Delete, Copy)に"Source"が加わりました。これをクリックすることで、そのノートがハイライト表示している箇所にジャンプできます。一つのPDFに沢山のノートを書いている場合に便利な機能ですね。
シングルコレクションタブ
6.5から新たに導入されたシングルコレクションタブ(Single collection tabs)は、コレクションをタブで開くための機能です。例えば、以下の画像はModified in the last weekというコレクションをタブで開いたものです。コレクションであればなんでも開けるので、デフォルトで用意されているRecentやBy Statusコレクションだけでなく、自分で作成したスマートコレクションなんかでも使えます。
Single collection tabs |
タブで開いた場合、画面左に表示されていたライブラリ表示がなくなるので、スペース的な無駄がなくなり閲覧がより快適になると思います。
その他の注目機能
Senteの公式ブログではmultiple-line reference list viewと紹介されている、リファレンスリストの新しい表示方式。これまで文献情報は一行表示でしたが、今回からは3行表示がスタンダードとなります。3行の内訳は文献名、著者名、その他文献情報となっていて、添付ファイルのサムネイルも左端に表示されます。
Standard View |
もちろん、今までの一行表示(グリッドビュー)も選択可能ですが、やはり新しい表示方式のほうが断然見やすいですね。MacBook Airの11インチのように画面サイズに余裕の無いマシンでSenteを動かさないかぎり、グリッドビューとはおさらばです。
Grid View |
地味な機能ですが、Macのプリントダイアログへの対応も6.5の新機能です。ダイアログのPDFメニューから、PDFを直接Senteに送ることができるようになりました。
Save PDF to Sente |
他にも、Mac OS 10.7のフルスクリーンモードへの対応や、セットアップメニューの改善など、本当に沢山の新機能や改良点があります。Senteには、高機能だけどデザインや操作性が少し野暮ったいというイメージがありましたが、6.5で実にMacらしいソフトに仕上がったんじゃないでしょうか。Macで使える文献管理ソフトはBibdeskやMendeley、Papersなどがありますが、Senteにして良かったと思う今日この頃です。
参考
Sente 6.5.6 Released - The Sente Blog
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