deliciousを巡回中、Wolfram Demonstrations Projectというウェブサイトを知りました。簡単に言えば、様々な分野の情報を視覚的・対話式で体験することができるサービスです。パラメータを変化させながらグラフの変化をみたり、分子模型を立体的に動かしたり、その他にもパズルで遊ぶことだって可能です。単に画像を閲覧するんではなく、自分で操作してその動きや変化から情報を得ることができるわけです。公式動画を見ればおおよそのイメージはつかめると思います。
Wolfram Demonstrations Projectで公開されているアプリケーションは世界中のMathematicaユーザーによって作成されていますが、利用するぶんにはMathematicaは必要ありません。Wolfram CDF Playerという無料のソフトをインストールすることで、全てのアプリケーションを利用することができます。
CDF Player |
使用例として、Organic Molecule Explorerというアプリケーションのスクリーンショットを以下に貼っておきます。このアプリケーションでは、有機化学で登場するいくつかの分子の立体モデルをマウスで動かしながらその構造を学ぶことができます。
Caffeineの表示例 |
画面を見てもらえばわかりますが、マウスでドラッグして動かすだけじゃなくて原子やボンドの色や表示サイズ等も自分で設定することができます。
Benzeneの表示例 |
この他にも、数学・物理・化学など、様々な分野のアプリケーションが公開されています(ブログ執筆時点で7671件)。また、ブログやウェブサイトへのインタラクティブな埋め込みコードも近々公開される模様ですから、活用の幅が今より広がると思います。今後の発展が非常に楽しみなプロジェクトです。