2012年1月26日木曜日

いじくって学ぶ: Wolfram Demonstrations Project


deliciousを巡回中、Wolfram Demonstrations Projectというウェブサイトを知りました。簡単に言えば、様々な分野の情報を視覚的・対話式で体験することができるサービスです。パラメータを変化させながらグラフの変化をみたり、分子模型を立体的に動かしたり、その他にもパズルで遊ぶことだって可能です。単に画像を閲覧するんではなく、自分で操作してその動きや変化から情報を得ることができるわけです。公式動画を見ればおおよそのイメージはつかめると思います。


Wolfram Demonstrations Projectで公開されているアプリケーションは世界中のMathematicaユーザーによって作成されていますが、利用するぶんにはMathematicaは必要ありません。Wolfram CDF Playerという無料のソフトをインストールすることで、全てのアプリケーションを利用することができます。

CDF Player

使用例として、Organic Molecule Explorerというアプリケーションのスクリーンショットを以下に貼っておきます。このアプリケーションでは、有機化学で登場するいくつかの分子の立体モデルをマウスで動かしながらその構造を学ぶことができます。

Caffeineの表示例

画面を見てもらえばわかりますが、マウスでドラッグして動かすだけじゃなくて原子やボンドの色や表示サイズ等も自分で設定することができます。

Benzeneの表示例

この他にも、数学・物理・化学など、様々な分野のアプリケーションが公開されています(ブログ執筆時点で7671件)。また、ブログやウェブサイトへのインタラクティブな埋め込みコードも近々公開される模様ですから、活用の幅が今より広がると思います。今後の発展が非常に楽しみなプロジェクトです。

2012年1月6日金曜日

Aldrich HandbookがiPadにやってきた


Aldrichのハンドブックといえば、単なる試薬のカタログではなく試薬や化合物の物性を知りたい時にも役立つ便利なアイテムです。そのハンドブックがiPad Appとして無料でリリースされていたのでご紹介。

The Aldrich Handbook of Fine Chemicals for iPad
http://itunes.apple.com/jp/app/the-aldrich-handbook-fine/id470257155?mt=8

まず、アプリを起動して最初に現れるのがトップの画像です。Aldrichのハンドブックといえば錬金術師の表紙がお決まりですが、iPad Appでもそれは同じ。紙媒体と同様に絵画の解説も掲載されています。それによると、この絵画はVictor Mahuによって描かれたInterior with an alchemist and his assistants at workという作品で、パトロンによる財政的な支えを受け、助手を沢山抱えた錬金術の研究室が描かれているそうです。

さてさて、肝心のAppの中身についてですが、以下の画像のように試薬情報の検索・閲覧が可能です。CASナンバーや基本的な物性だけでなく、情報をメールで共有するためのボタンやMSDSへのリンクなども用意されているのは何気に便利です。

1-ブロモブタンの検索結果

縦表示も可能


また、以下のように周期表や沸点換算表などの便利なデータも用意されています。
  • Periodic Table of Elements
  • Organic Ring System and Numbering
  • Pressure-Temperature Nomograph
  • Metric Conversion Table
  • Multiples of Element Weights
  • Fundamental Physical Constants
  • Particle Size Conversion Table
  • Table of Atomic Weights
  • Wire Gauge Conversion Chart, and more

Periodic Table of Elements

Pressure-Temperature Nomograph


というわけで一通り触ってみた感想ですが、思ってたより使えます。こういうアプリにありがちな、ネットワーク接続させてオンラインの情報を検索するという方式ではありません。オフライン状態でも試してみましたが、普通に試薬検索できました。ネットの繋がらない状況でも活躍してくれる優れものです。ただ、僕の環境(初代iPad WiFi only)では試薬の検索には多少時間がかかることと、動作が不安定でちょくちょく落ちるのが難点でしょうか。とはいえ、無料で膨大な数の試薬データ(47,000件)を閲覧できるわけですから、ダウンロードしておいて損は無いと思います。ちなみに、このアプリの販売元であるSigma-Aldrichからは他にも無料のアプリがいくつかリリースされています。時間があればまた試してみます。

Sigma-Aldrich, iTunes App Store link
http://itunes.apple.com/jp/artist/sigma-aldrich/id424676352

2012年1月5日木曜日

オリンパスOM-2のオーバーホール完了


オーバーホールを依頼して3週間弱、ようやくOlympus OM-2が戻ってきました。故障箇所があったわけじゃないんですが、購入して5年が経過したのと、露出計がオーバー気味になっている気がしていたので、思い切ってメンテナンスに出してみました。

修理票に記載されていたメンテの内容は以下の通り。
  • モルト交換
  • ファインダー, プリズム清掃
  • シャッター点検
  • メーター点検
シャッターやメーターは"点検"とだけ書かれていたけど、オーバーホールを依頼したカメラ屋さんの話では「ある程度は調整してくれてる」とのことでした。それなら"調整"と書いてもらえれば安心するんだけどな。カメラの修理では当たり前のことなんでしょうか。

心配していたオーバーホールの代金は、1万円+送料+消費税=約12,000円。もう一台OM-2が買えちゃう値段ですが、まあいいでしょう。今はとにかく、早くこいつで写真を撮りに行きたいです。それにしても、新品同様のファインダーが心地よすぎます。

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