2013年9月16日月曜日

TAMRON Adaptall 2 for Canon FD mount

使わなくなったということで、TAMRON 90mm F2.5 model 52BBとAdaptall 2(Canon FD用)を知人から譲ってもらいました。初TAMRONレンズ、初Adaptallということで、cameramanuals.orgで公開されている説明書をもとに、使い方の覚書。


まずは、レンズへのアダプトール装着。レンズマウント部とアダプトールの緑色のマウント指標を合わせて押し込む。ガチっと音がしてロックされるまで、アダプトールを時計回りに回転。

タムロンのレンズ指標はグリーン

ロックが完全であれば、レンズ側に付いた銀色のリリースボタンが上がる。

左: ロック前 右:ロック後のリリースボタン

装着後、下の写真のようにカップリングキーがマッチングスロットに入っていない場合は、カップリングキーをスライドしてスロットに収める。Canon FD用のアダプトールは、カップリングキーが2つあるので注意する。

カップリングキーとマッチングスロットが合わさっていない状態

あとは、アダプトールとカメラマウント部の赤色の指標を合わせてカメラボディーに装着するだけ。丁寧に書いたけど、あんまり気にしなくても、ガチャガチャいじくってれば誰でも装着できると思います。

アダプトール2を介してCanon EFに装着した90mm F2.5

アダプトールをレンズから外す際は、前述のリリースボタンを押しながら半時計回りに回転させるだけ。マニュアルには、FDレンズの場合は絞りリングをAEポジションにセットしてから外すと書いてありますが、セットしてなくても外せます。AEを使うことはまず無いので、たぶん大丈夫でしょう。

タムロンの交換マウントシステムには古い順に
  • Tマウント
  • アダプトマチックマウント
  • アダプトール
  • アダプトール2
の4種類が存在していました。Tマウントは絞り制御無し(プリセット絞り)、アダプトマチックは自動絞り対応、アダプトールは自動絞りと露出計に連動、そしてアダプトール2は開放F値設定の対応とAEポジションが追加されたモデル。これらはすべてタムロンのMFレンズ用に用意されレンズアダプタ。昨今のMFレンズの市場規模縮小からか、2006年にタムロンはMFレンズとアダプトール2の販売を終了しています(日本カメラ2006年10月号)。

AFまで制御可能なアダプタの実現は難しいとは思いますが、手振れ補正もAFも無いモデルを販売するCosina&Carl Zeiss, Voigtländerのように、こだわりある高級志向のレンズであればMFでも需要は高いはず。銘玉として讃えられるMFレンズを出していたタムロンには、再度MFレンズ市場に参入してもらいたいものです。

参考文献
飯田鉄(2006)グッバイ!タムロン交換マウントレンズシステム, 日本カメラ2006年10月号, 150-152

0 件のコメント:

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...