2011年1月21日金曜日

Sente, Papers, Mendeley: iOSアプリの比較


僕の知っているかぎり、iPadやiPhone版のアプリが用意されているMac用文献管理ソフトにはSentePapers、それにMendeleyの3種類があります。以前このブログでも書いたように僕はSente Reference Manager for iPadを愛用しているわけですが、PapersやMendeleyのiOSアプリとどんな違いがあるのか比較してみました。

iTunesリンク




Sente, Papaers, MendeleyのiOSアプリについて値段や機能などをまとめてみたのが上の表です。SenteにはSente Viewerという閲覧のみのアプリもありますが、ここでは除外しました。表の内容は2011年01月19日現在の情報であること、PapersやMendeleyについてはiOSアプリを所有していないので情報が不確かなことにご注意ください。


Sente
さてさて、各項目を比較してみてまず感じるのは、Sente Reference Manager for iPadの優秀さです。複数ライブラリを扱えることや新規にライブラリを作成できるなど、Mac用のSenteと比較しても遜色ない機能が搭載されています。PDFへの注釈やハイライト、ノートがMacとiPad間で双方向に同期されることも大きな特徴です。価格が高いこととiPhoneで使えないことが難点ですが、僕としては十分満足のいくアプリです。
お次はPapersについて。こちらも少々高額なアプリですが、Senteと同様にほとんどのことができちゃいます。iPhoneでも使えることや、見た目の美しさなんかはSenteより秀でてるんじゃないでしょうか。ただ、現状では注釈がMacのPapersへ同期されない問題があるようです(MacからiOSへは問題ない?)。アップデートで修正されるでしょうから期待して待ちましょう。また、ハイライトや注釈の追加はiPadからのみのようです。

参考リンク

Mendeley
最後はMendeley - Reference Manager (Lite)。名前の示す通り、同期したライブラリ&PDFを閲覧するだけのアプリのようです。無料で使えること、iPhoneでもiPadでも使えることがウリですが、注釈を加えたり新規にリファレンスを追加することはできません。今後フル機能版がリリースされるようですから、Mendeleyユーザの人はもうしばらくの我慢です。

参考リンク

まとめ
どのアプリも、ライブラリ及び論文のPDFファイルをデスクトップ版のソフトウェアから参照することが可能です。しかし、Mendeleyについてはアプリ側で注釈やハイライトを入れたり、それをデスクトップ版と同期することはできません。また、Papersは注釈の同期や追加に多少の制限があります。比較項目はSenteのアプリをもとにしているのでSenteに有利な設定になっているかもしれませんが、結論としてSenteが最も多機能なんじゃないでしょうか。もちろん、自分の使っているデスクトップ版ソフトと同じアプリを使うのにこしたことはないんですが。

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