2010年9月14日火曜日

アマチュア天文家が新星を発見できる理由


天文学の知識は全く持ち合わせていない僕ですが、ずっと気になっていた疑問があります。それは "何故アマチュア天文家が新星を発見しまくっているのか" というものです。天文系サイトで「アマチュア天文家の~~さんが今年何個目の新星を発見」といった内容の記事をよく目にします。こういう記事を見ると、なぜアマチュアが新星を発見できるのか。そして、そもそもアマチュアだからわざわざニュースになっているだけで、プロにとってはそれほど難しいものではないのかも、といった疑問が湧いてきます。

以前、天体物理学?を専攻している先輩に酒の席で同じ疑問をぶつけたことがあったのですが、酔っぱらっていたせいで思い出すことができません。 そんなわけでずっと悶々と疑問を抱き続けていましたが、ふと思い立って検索してみたら楽天のQ&Aサイトで以下のような記事をみつけました。
超新星や彗星の出現を発見するのは、天文学者よりアマチュア天文家のほうがはるかに多いようです。天文学者は、対象となる天体を望遠鏡などで観測します。望遠鏡の視野がせまく、近くに新星があっても気がつきません。コメットハンターというひとはアマチュア天文家で、捜天活動といって広い視野で新しい星を探しています。ただ新しい星を見つけても狂喜乱舞というわけでもなく、位置データを坦々と報告するといった雰囲気です。このアマチュアからの新星発見という連絡をうけて、天文学者などが新星の観測をおこないます。
おお、同じことを聞いたような気がします。プロは大規模望遠鏡を用いて狭い視野の観察を行うけど、アマチュアは視野の広い小型の望遠鏡を使って広い範囲を見ているから新星の発見が可能だと。ただ、なぜプロの天文学者は狭い範囲に絞って観測を行うのか、という疑問が残ります。新星の発見は天文学の研究にとってあまり重要ではないんでしょうか。どなたかご教授いただけると幸いです。

ところで、"アマチュア天文家"と書いてきましたが僕からすれば知識や設備は明らかにプロの域に達しています。例えば、日本で超新星発見数の最多記録を持つ板垣公一さんという方は、山形と栃木に自身の観測所を所有していて、設置されている望遠鏡やその他の機器についても(あくまで僕のイメージですが)大学の研究室のような印象を受けます。結局のところ、アマチュアというのはそれを専門の職としていないだけで、アマチュアだからプロには敵わないっていうのは安易な偏見ということですね。


写真は板垣さんの公式ウェブサイトから引用させていただきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...